7月21日から5つ、ヌーソロジーとエニアグラムの統合ための記事を書いてきました。今日はその最後の記事です。

男根期(3、4歳から6歳)と、そこで生じるエニアグラムタイプ1・2・6をヌーソロジーで説明
します。

これで、皆さんのエニアグラムの理解が進むとともに、ヌーソロジーのΨ1〜8の元止揚のイメージが明確になるといいなと思っています。


目次:ヌーソロジーと男根期の世界 
   ヌーソロジーとタイプ2の世界
   ヌーソロジーとタイプ1の世界
   ヌーソロジーとタイプ6の世界
   まとめ 
   タイプ判定には「具体的なイメージ」が必要



ヌーソロジーと男根期の世界


これまで、ヌーソロジーでは口唇期はΨ3〜4、肛門期はΨ5〜6に対応しているとお話ししてきました。

今日のテーマである男根期はΨ7〜8に対応しています。

Ψ7〜8とは、一対多の世界、つまり「自分と複数の他者の世界」です。
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「肛門期・男根期の世界とエニアグラムタイプ」では、男根期の子供は言葉の発達とともに、自分=概念的なこころとなるとお話ししました。そして、他者も同様に概念的なこころの存在となります。男根期の子供は、言葉による概念的な世界に生きることになります。ラカンでいう「象徴界」ですね。

そもそも言葉とは、複数の人間の共通概念を作るものです。言葉の存在がすでに複数の人間の存在を前提にしているものなので、男根期の子供は自然と「自分と複数の他者」という世界に放り込まれるのです。いわゆる客観的な世界です。

この客観的な概念世界での善悪、「超自我」に認められることが、この時期の子供の最も重要な目的となります。

このように、男根期もヌーソロジーのΨ7〜8の概念と重なります。私は、男根期はΨ7〜8が「潜在化」のレベルで表れたものと考えています。


ヌーソロジーとタイプ2の世界


男根期にも、口唇期、肛門期と同様に4つの段階があります。

負荷=Ψ7、反映=Ψ*7(他者側のΨ7)、等化=次の段階へ、中和=Ψ8です。

男根期の負荷、Ψ7は、「自分のこころ」から「複数の他者(善悪の概念)」への力と方向性です。

このΨ7をベースにして形成されるのがタイプ2です。Ψ7は、具体的には複数の他者(善悪の概念)に認められたいという欲求と考えます。

タイプ2は善悪の概念に認められようとしたけれども、認められなかった経験
によって作られます。その自分と世界のイメージがΨ10に蓄積され、Ψ12によって観察されます。

したがって、成長後、タイプ2は世界を自分と複数の他者からなる概念的世界として捉え、その複数の他者、客観的な善悪の概念に認められることが自分の安定を保つこととして認知されます。「いい人であること」「人の役に立つこと」が最も重要なことと感じられるのです。


ヌーソロジーとタイプ1の世界


次に、男根期の反映、Ψ*7は、「複数の他者(善悪の概念)」から「自分のこころ」への力と方向性です。

このΨ*7をベースにして出来上がるのが、タイプ1です。

肛門期と同様に、Ψ*7は子供が「複数の他者(善悪の概念)」の意識状態を気にしている状態です。男根期では、子供は常に「複数の他者(善悪の概念)」に認められたいという欲求を持っていますので、それを気にするという方向性は、本人にとっては「認められなかったらどうしよう」という恐怖として感じられます。

このような自分と世界イメージがΨ10に蓄積され、Ψ12に観察されます。すると、善悪の概念に認めらない恐怖から逃れるために、自分が善であることが最も重要な価値となります。

タイプ2は複数の他者に認められたいという欲求が満たされなかったという経験がベースになっていて、そのイメージには具体的な母親、父親や周囲の人々が存在します。なので、成長後も、周囲の人々にとっての「いい人」でありたいと思います。

でも、タイプ1は「認められない恐怖」がベースです。具体的な他者イメージよりも自分の恐怖がメインなので、善悪の基準はタイプ2よりも主観的なものになります。自分の基準で自分が「善」「正義」「完全」であればいいのです。


ヌーソロジーとタイプ6の世界


そして、男根期の中和、Ψ8をベースにしてできるのがタイプ6です。口唇期、肛門期と同様に、Ψ7とΨ*7が相殺されて区別が難しい状態です。

具体的には、「複数の他者(善悪の概念)」によって認められたという経験がベースになっています。同一化しているのですね。これによって作られた自分・世界イメージを維持することが、自分の安定を保つことと認知されます。

タイプ6は、この「複数の他者(善悪の概念)」に認められ、好かれている自分というイメージを維持しようとするのです。


まとめ


男根期は「概念的なこころである自分と複数の他者(善悪の概念)」の世界です。タイプ1・2・6はこのようなフィルターを通して、自分と世界を認識しています。

タイプ1・2・6は「〜するべき」という概念の世界、「超自我と自分」という世界で生きているのです。

7月21日の「ヌーソロジーと人間の性格を形成する4つの要素」から始まった、ヌーソロジーとエニアグラムを合体させるための記事は、これで一応完成です。

Ψ3〜4は、口唇期の「自分と自分じゃないもの」の世界。タイプ4・5・9が形成される。

Ψ5〜6は、肛門期の「自分の身体と他者の身体」の世界。タイプ3・7・8が形成される。

Ψ7〜8は、男根期の「概念的なこころとしての自分と、複数の他者(善悪の概念)」の世界。タイプ1・2・6が形成される。

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このそれぞれで、「負荷・反映・等化・中和」という4つの段階を経て子供は成長していき、Ψ3〜8のどこかに固着します。そして、13〜14歳のΨ12前半から、Ψ10に蓄積された「自分・世界イメージ」を通して世界を認知していきます。

そして、この自我の枠組みを意識化することによって、自我さえも越えて行こうとする。それが人間の人生なのではないかと思っています。

また、この心理学的な潜在化のΨのイメージを、今度は顕在化のレベルを理解する時にも使用することができます。

ヌーソロジーは、すべてホログラム的な同型対応で進む構造を持っているからです。


タイプ判定には「具体的なイメージ」が必要


今日でエニアグラムの構造面はあらかた説明出来ましたが、皆さんが一番関心があるのはやはり自分や周囲の人のタイプですよね。

この構造面だけでも「自分はタイプ〜だ」とわかる方もいるとは思いますが、以前も書いたように、構造面だけではまだ判定は難しいです。

タイプ判定には、現実的なそれぞれのタイプのイメージが必要です。

エニアグラムは自分のことだけに使用して、他人には適用するべきではないという意見もあります。

でも、私は自分のタイプも他人のタイプもわかるようになって初めて、本当に人間っていうのはみんな全く違う世界に生きているということがわかるのだと思っています。

そうすれば、違うタイプの他者と理解し合うことができます。

そして、そうなって初めて、それぞれの世界観というのはまるでコンピュータープログラムのように自我を動かしているということが、実感としてわかるのだと思うんです。

そうなってこそ、本当にこの支配から、「自動機械」の支配から逃れたいと思えるのではないでしょうか。自分がタイプの不安に翻弄されているのはバカバカしいと思えるのではないでしょうか。

なので、これからこのブログでは、各タイプの具体的なイメージを説明していきたいと思っています。

そして、読んでくださる皆さんが自分のタイプも周囲の人のタイプもすぐわかるような状態になることを目指したいと思います。


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