先週、ヌーソロジーには「顕在化と潜在化」という2つの側面があるというお話をしました。

今現在、主にヌーソロジーで語られているのは「顕在化」の話です。自我レベル以上の、素粒子と自己他者構造の話などですね。

でも、最近頂いたコメントを見ると、やはり皆さん自分の自我の克服に関心をお持ちのようです。

そして、このブログでずっと書いてきたように、私はヌーソロジー理解にも自我の克服が必要だと思っています。その自我の克服のためには、自分の努力はもちろんなんですが、その手助けとなる「潜在化」のレベルの理論が必要です。 

ヌーソロジーには「潜在化」の理論もありますが、まだ骨格のみで、実際の生活レベルの事例を説明できるには至っていません。私はそこを詰めていきたいとずっと考えてきました。

このブログで最初に書いた「人間の性格を形成する4つの要素」という記事は、私のこれまでの臨床経験から導き出したものです。

今日は、まずはこの4つの要素をヌーソロジーで説明することで、ヌーソロジーの自我発達理論の緻密化に挑戦したいと思います。


目次:心の仕組みを理解すれば、ヌーソロジー理解の拠点になる
   ヌーソロジーの自我発達理論と性格の4つの要素
   遺伝子と占星術的要素
   エニアグラムはΨ10が元止揚をなぞることで形成される
   Ψ12前半でエニアグラムが意識化される
   「穴の空いたドラム缶」
   まとめ


心の仕組みを理解すれば、ヌーソロジー理解の拠点になる


ヌーソロジストの、特に男性陣には数学や物理に精通している方が多いです。そういう方達はその数学や物理の知識を拠点にして、ヌーソロジーを理解していくことができます。でも、ほとんどの方はそういう知識はないし、数式には拒絶反応を示してしまうって方も多いですよね。私もそうなんですが。

そういう場合、ヌーソロジーと向き合っても、どこから手をつけていいかさっぱりわからないという状態になりがちです。いざ「素粒子が〜」「アップクオークが〜」などと言われても、何か雲をつかむような感覚になっちゃいます。

皆さんご存知のように、ヌーソロジーは「ケイブコンパス」という構造で宇宙のすべての仕組みを説明しています。

そして、自我の発達は人間すべてに関係していることであり、生活に根ざした身近なものです。文系の方や女性にもとっつきやすいですよね。しかもヌーソロジー理解には必須のもの。

したがって、もしこの自分の心の仕組みをケイブコンパスで理解できれば、そこをヌーソロジー理解のための拠点とすることができるのです。

自分の自我の発達の手助けにもなり、ヌーソロジー理解の拠点にもなって一石二鳥なんです。

これは探究しない手はない。

ということで、今日はちょっと私の仮説をお話ししてみたいと思います。


ヌーソロジーの自我の発達理論と性格の4つの要素

「顕在化と潜在化」の記事でも取り上げたヌーソロジーの自我の発達理論の骨子が以下のものです。
(1)Ψ1〜8:「元止揚」:胎児期
(2)Ψ10:「感性」:0〜7、8歳
(3)Ψ9:「思形」:7、8歳〜13、14歳
(3)Ψ12前半:13、14歳〜20、21歳
(4)Ψ12後半:20、21歳〜27、28歳
(5)Ψ11前半:27、28歳〜34、35歳
(6)Ψ11後半:34、35歳〜41、42歳 
(7)Ψ13〜14:死後の世界 
Ψ1〜8の次にΨ9ではなくΨ10が来ているのは、偶数が先手となる「潜在化」のシステムだからです。同じように、Ψ11よりもΨ12が先に来ていますね。

そして、私が「人間の性格を形成する4つの要素」であげた4つは

(1)遺伝
(2)乳幼児期の親子関係で形成されるもの:エニアグラムタイプ
(3)その後の経験:自我の成長・克服 or 退行・精神病理:親や周囲の影響で作られた歪んだ信念なども含む
(4)占星術的要素

でした。


遺伝子と占星術的要素


ヌーソロジーの「ケイブコンパス」の構造は、Ψ・Ω・Φという3段階に分かれています。
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▲noos academeia.comさんより

1つ目は、私たち人間のレベルの「潜在化」のΨと「顕在化」のΨ、その次がヒトのレベルのΩ、最後が真実の人間のレベルのΦです。

そして、ヌーソロジーでは私たちの肉体の大元はΦ全体のレベルにあるとします。

そのΦのレベルが、人間のΨレベルに投影されるのがΨ1〜8の元止揚と呼ばれる部分です。これが遺伝的影響が存在するところだと考えています。

次に占星術的要素ですが、惑星の影響というのはヌーソロジーではΩ全体のレベルに存在すると考えます。

そして、それが人間のΨのレベルに投影されるのは、遺伝的影響と同じΨ1〜8の元止揚です。


エニアグラムはΨ10が元止揚をなぞることで形成される


遺伝子は受精時(胎児期)に、占星術的影響は誕生時に決定されます。

胎児期の胎児はΨ1〜8の元止揚の世界と同時にΦの世界の影響を受け、誕生時の乳児はΩの世界の影響を受けるのではないかと私は思っています。

そして、誕生すると今度は両親との関係の世界に入ります。これがΨ10の世界です。
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▲noos academeia.comさんより

ケイブコンパスを見ると、Ψ10はΨ1〜8の元止揚をなぞる形で進んでいきます。

私は、乳幼児はΨ1〜8の世界を順に経験していくと考えます。

半田さんはラカンの鏡像段階を途中に入れるので少し私と考えが違うのですが、私は今の所、

Ψ1〜2 プレローマ(主客一致の世界・世界と一体化している状態)
Ψ3〜4 口唇期(0〜1歳半くらい):タイプ4・5・9
Ψ5〜6 肛門期(1歳半〜3、4歳くらい):タイプ3・7・8
Ψ7〜8 男根期(3、4歳〜6歳くらい):タイプ1・2・6


と考えています。

エニアグラムの代表的研究者のドン・リチャード・リソも、このフロイトの口唇期・肛門期・男根期の各段階でエニアグラムの9つのタイプが形成されると言っていますが、肛門期と男根期のタイプのあてはめは私とは逆になっています(「性格のタイプ」より)。

私は、乳幼児がどの段階に「固着」しているか、つまり、どの世界観での経験が最も重要であったかということで形成されると考えています。

これは親の意識状態と子供の気質(遺伝・占星術的影響)の相互作用で決定されます。
 

Ψ12前半でエニアグラムが意識化される


そして、Ψ9以降が「その後の経験」ということになります。フロイトはこの小学生の時代の学童期を「潜在期」と呼んで、「超自我」の抑制が強いために性的エネルギーの発達が停止すると言っています。

Ψ9はヌーソロジーでは「思形」と呼ばれていて、フロイトの「超自我」とも関係している概念です。超自我とは「〜すべき」という善悪の概念などを指します。学童期はこの超自我の力を社会で育成する時期です。社会的規範や常識を学ぶこと、コミュニケーション能力など、ヌーソロジーで言う「内面」(客観性)に焦点が当てられます。

面白いことに、エニアグラムの影響もこの学童期には潜在化して出てきません。

エニアグラムの影響が意識化されるのは、13〜14歳の第2次性徴の時期です。

これがヌーソロジーでいう、Ψ12前半です。

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Ψ12が浮上することによって、Ψ10を観察することができるようになります。すると、Ψ10の中に蓄積された自分の「固着」した世界観から生じる欲求・不安など、様々な感情が出てくるのです。

この世界観=エニアグラムタイプはその人の自我の基盤となっているため、すべてのことをそのフレームを通して認知することになります。それがその人の性格を形作るのです。

ただ、Ψ9以後の経験、親や周囲の影響で、エニアグラムや遺伝・占星術的影響以外の、歪んだ信念、思い込みなどが作られる場合があります。

その場合、エニアグラムの影響は意識できないか、ネガティブな形で現れてきます。このブログで言ってきているように、「殻」ができてしまうのです。


「穴の空いたドラム缶」


このように、ケイブコンパスの構造は性格の4つの要素を使うとより具体的に説明することができます。

これを全体としてみた時に、この4つがどのような働きをするのかを簡単に表現したのが「性格の4つの要素」の記事で書いた「穴の空いたドラム缶」の例えです。
例えば、大きなドラム缶に液体を入れて穴を開けると、そこから液体が出ます。液体の色や性質が「遺伝と占星術的要素」で、穴の形が「エニアグラムのタイプ」だと思うと分かりやすいかもしれません。液体は穴の形になって外に出てきますよね。「小学生以降の経験」は、穴の形を綺麗に修正したり、逆に穴を塞いでしまったりするわけです。

この中でもやはり重要なのは「穴の形」=エニアグラムだと私は思っています。これが自我の枠組みとなっているからです。

つまり、私たちがこの世界に生まれ出て、Ψ10で初めて世界を認識した時に最も重要視された枠組みがエニアグラムタイプだということです。

これを意識化することで自我の枠組みをまず意識化することができます。精神病理もこのエニアグラムタイプの構造に沿って生じてくるのです。

また、エニアグラムの影響を意識化しコントロールしていかないと、遺伝や、特に占星術的な要素はうまく活かすことはできないと私は思っています。


まとめ


私たちは、性格と言うとどうしても1つの概念で説明しようとしがちです。占いなら占いだけ、心理学の性格タイプならそれだけ、血液型なら血液型だけなど。

でも、人間の性格はこのように何層にもなって形成されているのです。

今日はまだ大まかにしか説明できていませんが、自我の発達を通してヌーソロジーを見ていくことで、他の素粒子の話や生物学、化学、そして人類の歴史についても理解しやすくなると思っています。

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