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「私は負けず嫌い」「潔癖っぽい」「外向的」
「あの人はマジメだな〜」「すごくいい人」「めっちゃ偉そう」「コミュ障じゃん」

などなど……
皆さんは、自分や周囲の人の性格を見るとき、目に付いた言動で判断していますよね。

それはそれでその人の性格の特徴であることは間違いないのですが、その特徴がどこから来ているのか、それは同じ「いい人」「偉そう」でも、どうしてそうなっているかは人それぞれ違うんです。

人間の性格は遺伝と環境の相互作用で形成されると言われています。心理学の教科書にもそう書いてあります。人それぞれ、その比率が違うと。

でも、それだけじゃ足りないんです。

私は性格には4つの構成要素があると思っています。自分や周囲の人たちを知るためにはこの4つの視点が必要です。

目次:遺伝
   0〜6歳の親子関係で形成されるもの
   その後の経験で形成されるもの
   占星術的要素
 
   まとめ


遺伝

まずは遺伝

私は父親似なんですが、ふとした瞬間に「あ、これお父さんだ」と感じます。みなさんもきっとあるでしょう。寝相までそっくりとか(笑)。

具体的な遺伝的性質については「自分の遺伝的性質を知る方法」をご覧ください。


0〜6歳の親子関係で形成されるもの 


そして、環境は2つに分けて考えるべきです。

一つは0歳から6歳くらいまでの親子関係で形成されるもの

これがエニアグラムの9つのタイプだと私は個人的に思っています。

エニアグラムって聞いた事ありますか?「エニア」とは9のこと、「グラム」は図形です。

エニアグラムについての詳しい説明は「エニアグラムには明確な構造があるーフロイトとの対応」をご覧ください。

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エニアグラムとは性格のタイプの理論なんですが、いろんな有名企業でも研修に使われているようです。 エニアグラムについてはこれから詳しく書こうと思いますが、まずは簡単に9つのタイプを書いておきますね。

タイプ1:改革する人(善悪やルールにこだわる)
タイプ2:助ける人(人の役に立ちたい)
タイプ3:達成する人(他人より優位に立ちたい)
タイプ4:個性的な人(個性的でありたい)
タイプ5:調べる人(世界を知りたい)
タイプ6:忠実な人(人に好かれたい)
タイプ7:熱中する人(楽しみたい、人を楽しませたい)
タイプ8:挑戦する人(人を支配したい)
タイプ9:平和をもたらす人(安定を保ちたい)
(カッコ内の説明は春井星乃によるものです)
(『エニアグラムーあなたを知る9つのタイプ(基礎編)』より引用)

小学校に上がる前くらいまでに、この9つのうちどれか1つに決まります。そして、これが意識に上がり出すのが、第2次性徴の始まる13歳から14歳頃です。自分のタイプを知りたい方は「あなたはどのエニアグラムタイプ?」の記事にどうぞ。


その後の経験で形成されるもの

もう一つは
その後の経験で形成されるものです。

学校の友人関係や周囲の評価、知識、自分と向き合う努力など。親の影響でできてしまった考え方のクセなどもここに入ります。遺伝的性質や占星術的影響、エニアグラムタイプは一生変わりませんが、その出方がこの小学生以降の経験で変わってくるのです。

簡単に言うと、人間的成長の方向に進むか、精神病理を発症する方向に進むかということに影響していますエニアグラムや遺伝などは横軸の分類、その後の経験で形成されるものは縦軸の変化です。詳しいことは「自分がわからなくなるのはなぜ?ー子供は白紙ではなく種」をお読みください。


占星術的な要素

そして、最後が遺伝以外の持って生まれたもの。占星術的な要素です。

心理学では頭から相手にされていませんが、私はとても影響があると思っています。これは私の経験による結論です。まず自分、そして占星術師として何人も鑑定した経験から導き出されたものです。

これもこれから書いていこうと思いますが、占星術では人生全体の傾向とか、人生のテーマ、課題が分かるんです。科学では人それぞれ人生のテーマがあるなんてことは一切認めてませんけれど、私は科学に固執した信念よりも現実の結果を重視します。自分の占星術的要素を知りたい方は「魂の声を聞こうーおすすめ無料占いサイトとサビアン占星術」の記事へどうぞ。

ということで、これらを分けて考えないと性格は正確に(ダジャレではありません(笑))捉えられません。

例えば、血液型の性格タイプについてですが、心理学では「性格には影響がなかった」という論文が発表されています。血液型は遺伝の一つの要素ですが、私は影響があると思っています。

私の知人に「自分はA型だが周囲にはいつもB型かAB型と言われる」という人がいます。

それはその人が
0歳から6歳くらいまでの親子関係で形成されるもの=エニアグラムのタイプが7だからなのです。ちなみにタイプ7というのは明石家さんまさんやルパン3世のようなキャラです。A型の性質とタイプ7は矛盾しますよね。

つまり、上記の研究はこの4つの要素を分けて調査することができていないので、「血液型は性格には関係がない」という結果が出てしまうのです(詳しくは「血液型はなぜ当たらないか」をご覧ください)。


まとめ

そういうわけで、自分や他人を知るためには(1)遺伝(2)0〜6歳までの親子関係で形成されたもの(3)その後の経験(4)占星術的要素 この4つの視点 で見る必要があると思っています。

だから、親子でも兄弟でも、同じエニアグラムタイプでも、同じ誕生日でも、人それぞれ違うんです。

例えば、大きなドラム缶に液体を入れて穴を開けると、そこから液体が出ます。
液体の色や性質が「遺伝と占星術的要素」で、穴の形が「エニアグラムのタイプ」だと思うと分かりやすいかもしれません。液体は穴の形になって外に出てきますよね。「小学生以降の経験」は、穴の形を綺麗に修正したり、逆に穴を塞いでしまったりするわけです。

読んでいただいてありがとうございました。



 
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